校長日誌

2/7(土) 学校説明会(挨拶)

 本日(2/7)は、中学生の皆さん向けの学校ミニ説明会と本校生徒の探究成果発表会を開催しました。
天気予報で雪マークのつく日となり寒い中、お越しくださり感謝申し上げます。
以下、ご挨拶です。

 皆さま、おはようございます。校長の山﨑 正義 です。
本日は、本校の探究成果発表会へお越しいただき、併せて、この説明会にご参加いただき、誠にありがとうございます。保護者の皆様におかれましても、お忙しい中、ご来校いただきました。感謝申し上げます。

 本日は探究成果発表会ですが、中学生の皆さん自身も、中学校で総学の時間、各教科学習の中や夏休みなどに興味を持ったテーマで研究をしたりと、何か取り組みをしてきているのではないかと思います。
 本校生徒の発表を聞きながら、それなら同じようなことしてきたとか、面白い視点だなぁ、とか、話し方がウマいなぁとか、いまいちだなぁとか、自分と比べならがお聞きください。

 ここで、1冊の本を紹介します。ある一人の研究者の生き方を通して、皆さんが今取り組んでいる「学び」、そして「探究」というものの面白さについて知ることのできる、とても面白い本があります。

 それは、この本、『僕には鳥の言葉がわかる』、東京大学の鈴木俊貴(としたか)先生が書かれた本です。今年度のイチオシ、私が一番面白かったと思う本です。

 鈴木先生は、大学生のころから、15年以上にわたって森の中に身を置き、シジュウカラという小鳥の鳴き声をひたすら聴き続け、彼ら・彼女らが「タカが来たぞ(警戒)」「集まれ(集合)」といった単語を組み合わせ、「警戒しながら集まれ」という文章を、異なる鳴き声の組み合わせで作っていることを、世界で初めて証明しました。
 このお話は、光村図書の中学校1年生の国語の教科書にも掲載があったので、中学校の国語の時間に勉強した、というひとがいるかもしれません。

 この本には、鈴木先生の探究活動がとても丁寧に描かれています。鈴木先生がかかれたシジュウカラのイラストもとてもかわいいです。是非、みなさんも読んでみてください。高校での探究や、大学で研究することの面白さを感じることができます。

 この話を、2月2日の全校朝礼で校長講話として生徒に伝えました。その内容をホームページにあげていますので、お時間がありましたらご覧ください。

 このあと、一女に関する学校の説明と、選抜基準が変わる入試のお話をさせていただきます。
 立春を過ぎましたが、まだまだ、寒い日がつづきます。皆さま、体調崩されませんよう、お気を付けください。
 今日は、一女を楽しんでください。
どうぞよろしくお願いします。

松竹梅の心

正門入って右側、梅の花がほころび始めました。
今日(2/3)は豆まきで鬼退治、明日は立春。春が少しずつイベント

1月5日の「小寒」から2月3日の「節分」までが一年で一番寒い時季になります。この時季を「寒中」とか「寒の内」と言います。この厳しい寒さに耐えて頑張るものとして、昔から日本人の心の手本として大切にされている植物が3つあります。これを「歳寒の三友(さいかんのさんゆう)」と言います。松、竹、梅、という言葉がありますね。

「松」は、寒さが厳しい冬でも、暑い夏でも、葉が枯れたり落ちたりしないで、一年中いつも鮮やかな緑色をしています。そのことから、「松の心」は「本気でがんばる心」、誰に対しても仲良くする「思いやりの心」を表しています。

「竹」は、冬に大雪が降っても体を曲げて我慢し、折れたりしません。夏や秋に大きな台風がきても、体を曲げ我慢し折れません。そして、節を作りながら、いつでも空に向かって 真っ直ぐに伸びていきます。そのことから、「竹の心」 は、どんなに辛い時でも苦しい時でも、粘り強くがんばる「根気の心」を表しています。

「梅」は、寒さの中でも確実に蕾をふくらませていて、「寒中」が過ぎたころから、まだまだ寒さが残る中、他の花がまだ咲かない頃に、どの花よりもいち早く花を咲かせて、春が来たことを教えてくれる花なのです。他の花が「春はまだかな?」と迷ったりしている時に、自分は咲くぞと元気に咲くのが梅なのです。そのことから、「梅の心」は、「元気の心」を表しています。

 これら「松」「竹」「梅」の心を「ショウ・チク・バイ」、と言って、この「松竹梅の心」、つまり、「松は、本気」、「竹は、根気」、「梅は、元気」の「三本の気」として大事にしていきたい心です。3年生は、いま「松竹梅の心」鉛筆

「松竹梅の心」、このお話は、現在、戸田市教育長の戸ヶ崎先生から伺いました。私は、梅が好きで、まだ寒い時季に咲き始める梅の花には元気付けられます。みなさんは、松・竹・梅ならどの心に惹かれますか?

2月朝礼・校長講話「探究は、世界との対話」


(今朝の正門、快晴の青空で日中は暖かくなれ晴れ

本日(2/2)は、2月朝礼。
表彰、壮行会、校歌練習音楽がありました花丸
・表 彰キラキラ アナウンス部は関東地区コンクール、音楽部はヴォーカルアンサンブルコンテスト
・壮行会お知らせ ソフトテニス部 関東シングルス選手権大会出場!
 応援した人たちの頑張っている姿は、自分の心も励まします笑う
 今週から、ミラノ・コルティナ冬季オリンピックが開幕します。応援しよう雪音楽


校長講話は、「探究は、世界との対話」について話しました。

皆さん、おはようございます。暦の上ではまもなく立春ですが、まだ寒い。
伊豆半島、下田の手前に河津町というところがあります。河津桜が有名で、その桜は、一分咲きとのこと。春はもうそこまできています。

3年生がいないと寂しいですね。3年生は共通テストが終わって、猛勉強中です。心の中で応援しよう!

さて、今日は、ある一人の研究者の生き方を通して、皆さんが今取り組んでいる「学び」、そして「探究」というものの面白さについてお話ししたいと思います。今週の土曜日には、探究学習成果発表会もあり、楽しみですね。

皆さんは、シジュウカラという鳥を知っていますか? 街中の公園や、校庭の木々でもよく見かける、白い頬に黒いネクタイ模様が特徴の身近な小鳥です。そのシジュウカラが、実は「言葉」を操り、文章を作って会話をしている……そう聞いたら、皆さんはどう思いますか?

ここに、東京大学の鈴木俊貴(としたか)先生が書かれた『僕には鳥の言葉がわかる』という本があります。今年度のイチオシ、私が一番面白かったと思う本です。図書館にいったら、貸し出し中でした。誰かがいま、読んでいますね。司書さんに聞くと、貸し出し回数は5回目とのこと。
鈴木先生のお話は、光村図書の中学校1年生の国語の教科書にも掲載があったので、「それかぁ」と思う人もいるし、NHKの「ダーウインがきた」でも複数回特集が組まれていたり、SNSやYouTubeでも話題でしたので、「知っているよ」という人がいるでしょう。

鈴木先生は、大学生のころから、15年以上にわたって森の中に身を置き、シジュウカラの鳴き声をひたすら聴き続け、彼ら・彼女らが「タカが来たぞ(警戒)」「集まれ(集合)」といった単語を組み合わせ、「警戒しながら集まれ」という文章を、異なる鳴き声の組み合わせで作っていることを、世界で初めて証明しました。

■「なぜ?」という好奇心の種
鈴木先生の研究の出発点は、いたってシンプルです。「鳥たちは何を喋っているんだろう?」という、純粋な好奇心でした。
皆さんは、日々の授業の中で「こんな公式を覚えて何になるんだろう」「この歴史の出来事を知ってどうするんだろう」と、ふと立ち止まってしまうことはありませんか? 確かに、教科書に載っている知識は、すでに誰かが解き明かした「完成された答え」に見えるかもしれません。

しかし、鈴木先生の探究が教えてくれるのは、「当たり前だと思われていた世界の中に、まだ誰も気づいていない真実が隠れている」ということです。
皆さんが今学んでいる国語の論理構成、数学の統計的思考、生物の知識、そして英語の文法。これらはすべて、バラバラに存在する「暗記項目」ではありません。
いつか皆さんが「これってどういうことだろう?」という自分だけの問いに出会ったとき、その謎を解き明かすための「最強の道具(ツール)」になるのです。

■探究とは「世界との対話」
鈴木先生は、鳥の言葉を解明するために、気の遠くなるような時間をフィールドワークに費やしました。録音機を設置し、鳴き声を分析し、仮説を立て、実験を繰り返す。時には失敗し、鳥たちに無視されながらも、粘り強く観察を続けました。

これが、私が、一女が大切にしている「探究学習」の本質。
探究とは、答え探しをすることではありません。

 • 問題となっている事象から、課題は何かを見出すこと。
 • 自分の目で見て、違和感を見つけること。
 • 「こうではないか?」と仮説を立てること。
 • それを証明するために、学んだ知識を総動員すること。

鈴木先生がシジュウカラの文法を発見できたのは、彼が「鳥の専門家」であっただけでなく、言語学や論理学といった、分野を越えた視点を持っていたからです。
本の中で、学問分野を横断するように論文を読み漁っている鈴木先生の様子が描かれています。

高校での学習は、いわば「視力の矯正」のようなものです。学べば学ぶほど、今まで見えていなかった世界の解像度が上がり、情報の裏側にある「法則」が見えるようになってきます。

■失敗を恐れず、面白がる力
鈴木先生は著書の中で、「研究は思い通りにいかないことばかりだが、それが面白い」と語っています。
皆さんに伝えたいのは、「正解を出すこと」以上に「問いを楽しむこと」の尊さです。探究の醍醐味は、ここにあります。

進路に悩み、試験の点数に一喜一憂することもあるでしょう。しかし、高校生活の本当の価値は、知識を詰め込むことも大事だが、その活用可能な知識を使って「自分はどう世界を捉えるか」という自分なりの視点を作り上げることにあるのです。

シジュウカラの鳴き声が、ただの雑音に聞こえるか、それとも緻密な言語として聞こえるか。それは、受け取る側の「知的好奇心」と「学びの蓄え」にかかっています。

■おわりに
2月は、今の学年の締めくくりであり、次のステップへ向けて力を蓄える時期です。
目の前の教科書が「苦行」に思えたら大変。勉強を楽しんでいますか。受験科目に関わりなく、大事な教養としての学びを続けてください。それは、いつか皆さんが「自分だけの森」に入り、誰も聞いたことがない「鳥の声」を解き明かすための、大切な準備期間であるからです。

皆さんの周りには、まだ誰も気づいていない「問い」が溢れています。
春に向けて、少しだけ耳を澄ませて、世界が発している小さな声を聞き取ろうとしてみてください。みなさん一人ひとりが、自分なりの「探究の翼」を広げて羽ばたいていくことを、私は心から楽しみにしています。

第2学年進路保護者会・挨拶

1月31日(土)14:00から、さいたま市文化センターにて、2学年保護者の皆さまに向けた進路保護者会を開催しました。お忙しい中、多数の皆様のご参加をいただきました。さいたま市内はもとより、県内広くお時間をかけて浦和までお越しいただきました。感謝申し上げます。

 皆さま、こんにちは。
 今日で、1月がおわりですが、あらためまして、
 明けましておめでとうございます。時季はずれではありますが、初めてお会いする方もいらっしゃいましたので、失礼しました。
 今年もどうぞよろしくお願いします。
 
 保護者の皆さまには、お忙しい中、ご来場いただきました。
ホールを拝見しますと、満席の状況でありまして、多数の皆様にご出席をいただいております。関心の高さを物語っていると感じております。ありがとうございます。

 わたくしは今年度、着任して、この1年、一緒に過ごしてまいりました。
部活動、委員会活動や学校行事など、秋以降は特に2年生が主体で学校全体を動かしています。修学旅行も終え、さらに成長している、立派な生徒たちです。

 さて、共通テストが終わり、いま、3年生は家庭研修期間です。自分の時間割で、二次試験、私立大学入試の勉強に、思い切り、励んでいます。2年生は、そんな3年生(登校している3年生がたくさんいます)を間近に見ながら、来年の今頃のことを思い描いていることと存じます。

2年生には、これからの1年、勉強のリミッターをはずして、とことん勉強をして、自分の成長を実感する勉強の楽しみを味わって欲しいと思います。

 本日は、学年としてのこれまでの取組と今後の指導、そして今後の進路指導の流れについて各主任からの話をお聞きいただきます。後半は、卒業生によるパネルディスカッションという構成になっています。卒業生は、お子さんの近い将来の姿と重ねてご覧ください。
 
 本校の進路指導に関する基本的な考え方をご理解いただきまして、学校とご家庭とで連携・協力してお子さんの進路実現に向けて応援していきましょう。

 第一志望を譲らないように、支えていくことが肝要です。

 とはいえ、保護者の皆さまも大変ご心配のことと存じます。そのご心配を少しでも払しょくし、今日、お家に帰ったとき、「あなたならできる、やりたいことに向けて全力で頑張ろう」と、お子さんの背中を押していただく、そんなお気持ちになっていただけるように、本日の説明会を準備してまいりました。

 学校としても、お子さん達が更に成長していけるよう、一生懸命に支えていきます。
 それでは、各担当からお話しをさせていただきます。どうぞ、よろしくお願いします。

 

1月全校集会・校長講話「やってみよう!」

皆様、あけましておめでとうございます。
2026年の新年を皆さんと共に迎えられたことを、心から嬉しく思います。冬休み中、大きな事故や怪我の報告もなく、今日この場所に皆さんといること、それが何よりの喜びです。

さて、新しい年が始まるとき、私たちはよく「今年はどんな年にしようか」と抱負を立てます。皆さんは、どんなことを思っているでしょうか。今日は、この一年の始まりにあたり、皆さんに三つのことをお話ししたいと思います。

❶「幸福学」が教えてくれる、本当の幸せとは
一つ目は、「幸福学(ウェルビーイング)」についてです。幸福学は学問領域のひとつ。ちょっと固いけどウェルビーイングなら聞いたことあるでしょう。
「幸せ」というと、何か棚ぼた式に良いことが起きるのを待つことだと思われがちですが、近年の研究では、幸せには明確な「メカニズム」があることが分かっています。
私は、幸せに「メカニズム」があるということに驚きました。このメカニズムを知るわかりやすい本として、講談社現代新書の「「幸せのメカニズム」実践・幸福学入門」という前野隆司(たかし)さんの新書がオススメです。
この慶應義塾大学の前野隆司教授らが提唱している「幸せの4つの因子」は、皆さんの学校生活にもすぐに応用できるものです。その4つとは、
(1)「やってみよう!」因子(自己実現と成長)
(2)「ありがとう!」因子(つながりと感謝)
(3)「なんとかなる!」因子(前向きと楽観)
(4)「ありのままに!」因子(独立と自分らしさ)
皆さん、この4つ「やってみよう」「ありがとう」「なんとかなる」「ありのままに」を聞いて、それならもうやっているよ!ということがあると思います。「ありがとう」「ありのままに」は一女ならではのことではないでしょうか。一女生活の中に、幸せのメカニズムが入っていますね。
そして、一番目の「やってみよう!」という気持ちも大事にしてほしいと思いました。何かを成し遂げたから幸せになるのではなく、何かに向かって夢中で取り組んでいるそのプロセス自体が、人間を最も幸福にするというのです。
この三学期、結果を恐れずに「まずはやってみる」という姿勢を大切にしてください。それが皆さんのウェルビーイングを高め、ひいては周りの友人たちをも幸せにするエネルギーになります。

❷「勉強」は、自分の自由を勝ち取るための武器
二つ目は、皆さんの本分である「勉強」についてです。
「なぜこんなに苦労して勉強しなければならないのか」と、ふと手が止まってしまう夜もあるかもしれませんし、難解な問題や、多くの学習事項に追われてしまうこともあるかもしれません。
しかし、私はあえて皆さんに伝えたい。「勉強こそが、あなたの人生の選択肢を広げ、自由を勝ち取るための最も確実な武器である」ということです。
私たちが学ぶのは、単にテストで良い点数を取るためではありません。知識を蓄え、思考力を磨くことは、自分の周りに張り巡らされた「固定観念」や「偏見」という見えない壁を壊す作業です。勉強を積み重ねることで、皆さんは世界をより解像度高く見ることができるようになります。
自分の進む道を、誰かに決められるのではなく、自分の意志で選ぶ。その「選ぶ権利」を手に入れるために、今は大いに悩み、脳に汗をかいてください。皆さんが今向き合っている教科書の一ページ一ページは、将来、皆さんが困難に直面した時に自分を守ってくれる盾となり、道を切り拓く剣となるはずです。

❸自分の道を拓くということ
最後、三つ目は「道を拓く」覚悟についてです。
特に卒業を控えた3年生の皆さん、そして進級を意識し始めた1年生、2年生の皆さん。未来は誰かが用意してくれる完成図ではありません。
「自分には無理かもしれない」「周りがこう言っているから」と、自分の可能性に自分で蓋をしてしまっていませんか?
女子校という、性別のバイアスなく何にでも挑戦できるこの環境を、最大限に利用してください。リーダーシップを発揮するのも、探究に没頭するのも、芸術に魂を燃やすのも、すべて皆さんの自由です。
たとえ今、将来の夢が明確でなくても構いません。今日、目の前の授業に集中すること。図書室で一冊の本と真剣に向き合うこと。その小さな積み重ねが、気づけば後ろに「道」を作っています。

結びに
三学期は、一年の中で最も短い学期です。しかし、同時に「一年の締めくくり」であり、「次への助走」となる極めて重要な時期でもあります。
皆さん一人ひとりが、自分自身の「幸せの因子」を見つけ、学びを楽しみ、自らの手で力強く未来を切り拓いていくことを期待しています。
特に、新年の始まりの今、今年はどんな年にしようかという抱負は、「やってみよう!」という自己実現と成長に結びつく大切なものです。
午年の今年、皆さんにとって、実り多き素晴らしいものになることを願っています。ウマくやっていこう!