SGH日誌
【探究学習部】 保護者向け講演会「親子で考えるライフプランニング」
10月15日(土)午後、探究学習部主催の保護者向け講演会が本校視聴覚室で開催されました。講師は三菱UFJリサーチ&コンサルティング執行役員・主任研究委員の矢島洋子先生です。休日にもかかわらず大勢の保護者の方が参加されました。
テーマは「これからの女性のライフプランニング ~企業のダイバーシティ・女性活躍推進を踏まえて~ 」です。矢島先生には9月13日に生徒向けに同様のテーマで講演をしていただき、さらに保護者にも現代日本の企業と働き方について知ってもらいたいとのご提案をいただき今回の講演を開催することとなりました。
講義では、企業の価値観が大きく変化してきており、働く環境、特に女性の働き方も大きく変化してきているということをデータを示して教えていただきました。結婚、出産により女性の働き方やライフプランが制約を受けてきた時代と比べて、少子化、コロナ禍を経験してリモートワーク、短時間正社員制度の普及など大きな変化が大企業を中心に起きているそうです。従来型の終身雇用、年功序列型の労働環境から、いかにキャリアを積んだかが女性も男性も問われるようになってきている。そして、長時間働けるかどうかを能力のように評価してきたこれまでの尺度はもう古いということでした。これから、社会に出る若い世代は仕事もライフプランニングに関しても、やりたいことを追求してキャリアを形成していくことこそが大切になってくるということでした。保護者世代もこれからの社会を理解し、子どもの進路を親子で考える良い機会になったのではないでしょうか?
参加した保護者の感想から(抜粋)
「女性が活躍できる機会が増えてきていること、企業も変化してきていることを知ることができました。娘のライフプランについて家庭でも親子で話し合いたいと思います」
「(自分は退職して復帰したが)これからは退職せずに仕事を続けていけるのかと希望がもてるお話でした。もし、自分が仕事を続けられていたらどうなっていたかと考えさせられました」
「自分自身のライフプランを考えるきっかけをいただきました」
「女性だけでなく男性の働き方も考え直すべきという点はすごく納得しました」
「子どもには幸せであって欲しいと願いますが、乗り越えなければならないことがたくさんあるので、どのようにサポートしていけるか学んでいかなければと思いました」
「このような機会を是非今後も増やして欲しい」という感想も多かったので、また企画できればと考えております。
9月30日(金)SGH全校講演会 町井恵里先生「女性チェンジメーカーになるために必要なこと」
9月30日(金)午後SGH全校講演会が開催されました。
今回はNPO法人AfriMedico代表理事の町井恵理先生にオンラインでの講演をお願いしました。町井先生は製薬会社勤務後にJICAの青年海外協力隊員としてアフリカのニジェール共和国で医療ボランティアに従事されました。その経験から「思いだけでなく能力が必要だ」と再度、大学院で学び直しをされ、MBAを取得した後にNPOを立ち上げ、アフリカの医療環境改善のために日本古来の「置き薬方式」をアフリカに導入されました。その活動が評価されTOKYO STARTUP GATEWAY最優秀賞を受賞され、その他ForbesJAPAN「世界で闘う日本の女性55人」、日経ビジネス「世界を動かす日本人50」など多方面からの評価を受けている、まさに「行動する女性チェンジメーカー」です。
生徒の感想から(抜粋)
「1番感じたのは行動することの大切さです。今回講演して下さった町井先生は、親の反対を押し切ってアフリカに行ったり活動したりしていたそうです。それは並大抵の行動力では出来ないことです。私は日々生きていて、行動しようかどうしようか迷ってしまうことが多くあるけど、やっぱり行動しないと何も始まらないなと思いました。そういう初めの1歩からチェンジメーカーへの道が開かれていくのだと思いました」
「町井先生の発想力に感心しました。ニジェールでのボランティア活動の後、医療の勉強をするのではなくあえてマネジメントの勉強をすることで多くの人で結束してアフリカの人々を助けようとしたり、置き薬という日本古来の文化をアフリカの人々に提案するという発想はアフリカの人々を救いたいという町井先生の熱い思いがあるからこそだと感じました」
「アフリカのことわざである、早く行きたいなら一人で行け。遠くへ行きたいなら仲間と行け。という言葉から、チェンジメーカーとは1人でなるものではなく、それを支える人がいてこその存在であるという新しい考え方を得ることができました」
「 アフリカでは病院が少ないだけでなく、病院に行っても薬がないということや、待ち時間が長くて待っている間に亡くなる人もいるということに驚きました。江戸時代からある置き薬という仕組みを使って、アプリも活用しながら現代に合わせた仕組みをアフリカで始めた町井さんは素晴らしい方だなと思いました」
9月20日(火)「西村あさひ法律事務所トークセッション」
秋の探究学習プログラム第2弾とし「西村あさひ法律事務所トークセッション」を開催しました。登壇されたのは事務所所属の三村まり子弁護士、犬塚有理沙弁護士で進行は本校OGで西村あさひ法律事務所秘書課ご勤務の布施絢子さんでした。内容は弁護士業務ガイダンスと法曹界における女性活躍の現状、法律と女性に関わる問題などについてです。多くの生徒、本校卒業生の大学生が参加しました。
お二人が弁護士という職を選んだ理由については女性が働いていく上での「資格」を強く意識されていたようです。お二人とも企業弁護士として活躍されてきた経験をおもちで、法律を通して企業の利益を守るだけでなく、企業の活動の先にいる消費者、国民の利益に貢献することを意識されているという正義感あふれるお話は印象的でした。また、法曹界における女性の存在はまだまだ少なく、多くの女子高生、女子大学生にチャレンジして欲しいとのことでした。
女性と法律の関係についてのお話は大変興味深く、法律があっても守られていない事例、法律が女性の権利保護に役立っていない事例、女性の権利を守るための法律が制定されていない事例などが紹介されました。やはり日本は立法、司法、行政における女性の参加が遅れており、男性の視線で社会が設計され、運営されていることの弊害があるのだということです。家庭、学校など日常生活の中で見落としている多くの事の中に、差別的な要素を発見できるかが大切で、そのためにはより一層女性の視点が活かされていくことが重要なのだと考えさせられました。また、「法曹関係の仕事を目指すことに尻込みしないで欲しい。じっくりと継続する力と論理的な思考力があれば司法試験はきっと突破できる。」とのエールをいただきました。
トークセッション終了後も個別の質問にも熱心に答えていただき、充実した時間を過ごすことができました。参加した生徒は「法学部に進む気持ちが強くなった。お話が聞けてよかったです。」と話していました。また、参加した卒業生は「今日、大学の法学部への振り分けが決まったところで、お話が聞けて法曹を目指そうという気持ちが強くなりました」と話してくれました。
来週、9月30日(金)は「秋の探究プログラム第3弾」としてSGH全校講演会を開催します。講師は「富山の置き薬」のシステムをアフリカに用い、アフリカの人々に薬を供給するというビジネスモデルを展開するNPO法人AfriMedico代表の町井恵理先生です。
9月20日 総合探究の時間
9月20日(火)2年生の総合探究の時間に探究学習のグループ別中間発表をおこないました。6月から取り組んできたテーマについて現在の進捗状況を各グループでプレゼンテーションをおこない、プレゼンを聞いた他のグループの人は質疑応答の後に、評価を入力し、すぐに結果が共有できるようにしました。西村あさひ法律事務所の弁護士さんやスタッフの方も15人参観していただき、質問やコメントをしていただきました。
今後はさらに探究を進め、2月の全校探究学習成果発表会で2年生の全グループによる発表をおこないます。
終了後に西村あさひ法律事務所のスタッフの方から「限られた時間の中でプレゼンをおこなうのは難しさがあったと思いますが、聞く側がいかに良い質問をできるかも大切だと思います。組織では良い質問ができる人が重要で、指導的立場になるケースが多いです。」というコメントをいただきました。
秋の探究プログラム
探究学習部では放課後の時間等を使い、様々な分野の専門家をお招きして講義、トークセッションを企画しています。一女生の探究学習、進路選択、人生設計に役立つようなプログラムを用意していきます。
秋の探究プログラムと題して、いくつもの企画が目白押しです。
その第1弾が9月13日(火)の放課後に実施されました。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの執行役員・主席研究員の矢島洋子先生による講義がおこなわれました。
「これからの女性のライフプランニング ~企業のダイバーシティ・女性活躍推進を踏まえて~ 」
矢島先生自身の体験を通して、家庭環境の変化とご自身の働き方において直面したこと、自ら働く環境や社会に働きかけてきたこと、社会も変化してきていることなど興味深いお話を聞きました。結婚、転勤、出産、育児、退職と再就職など様々な転機を乗り越えててこられたお話は、高校生にとってまだまだ、先の話だと思っている人も多いかもしれません。しかし、今から備えておくべきだということがわかりました。ライフコースに関わる考え方も男女間、企業の中でも変化しつつあります。特に結婚、出産による退職は以前より大きく減少しているものの、企業や職種によっては差があるようです。終身雇用のプラス面とマイナス面、無意識下で存在するアンコンシャス・バイアスなどまだまだ働く環境には課題も多いようです。自分が置かれた環境をただ受け入れるのではなく、自らも選択し、場合によっては働く環境を変えていくことも必要なのだと感じました。
今後の探究プログラム予定
9月20日(火) 16:30~ 211教室 西村あさひ法律事務所 女性弁護士による講義・トークセッション
「弁護士業務ガイダンス・女性活躍 ~座談会~ 」
女性弁護士の仕事とは? 女性に関わる法律の問題
9月22日(木) LHR 2学年修学旅行平和学習講演会 (三菱みらい育成財団助成事業)
庭田杏珠さん(東大教育学部3年)「AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争」(光文社新書著者)
「記憶の解凍」 ~戦争体験者の「想い・記憶」を未来へ継承するために~
*現在、校内で庭田さんの写真のパネル展示中
9月30日(金) 午後 SGH全校講演会(リモート) (三菱みらい育成財団助成事業)
講師 町井恵理氏(NPO法人ArfiMedico代表理事)
「女性チェンジメーカーに必要なこと」
JICAの青年協力隊の一員としてアフリカで活動したことがきっかけでアフリカの医療問題に取り組み、富山の配置薬事業を参考にアフリカで医薬品を普及させるビジネスモデルを構築。
10月15日(土) 午後 視聴覚室 保護者向け講演会
MURC執行役員・主席研究員 矢島洋子先生 講義
「親と娘で考えるライフプランニング」
*近日中に保護者の皆さんにご案内します
10月21日(金) 午後 図書室
図書館・探究学習部コラボ企画 (三菱みらい育成財団助成事業)
「同志少女よ敵を撃て」著者 逢坂冬馬さん講演会
2022年本屋大賞・大賞、アガサ・クリスティー賞・大賞 受賞作
戦争だけでなく、女性と戦争、ジェンダーを考えるきっかけになるはずです