校長日誌
華道部の活動
華道部の新しい作品を校長室に飾っていただきました。
ケイトウとハナトラノオのお花です。
どちらも花期が長く、真夏の盛りから初秋にかけて元気よく咲いてくれています。
素敵な取り合わせです。
後期始業式 ~校長講話より
二期制の本校では、今日から後期が始まります。
始業式では、まず、夏休みからこの間に、部活動その他、生徒の皆さんがよく活躍してくれていたことに感謝感激の気持ちを述べました。時には他校の校長先生などから、「一女の生徒の皆さんは素晴らしいですね。」と、わざわざメールでお褒めの言葉をいただいくことがあります。挨拶がしっかりできること、先を見通して素早く行動できること、後片付けがきちんとできること、自分たちのことだけでなく周囲に目配り気配りして困っている人を助けることができること。校長として、大変誇らしく思います。
さて、今日の本題は「目指す学校像を考える」というお話でした。本校の目指す学校像は「世界で活躍できる知性と教養、逞しさを備え、社会に貢献する高い志を持った魅力あるリーダーを育成する女子高校」です。
これまで「魅力あるリーダー」については度々お話をしてきました。
※男女共同参画社会を牽引するのも、世界の平和を実現するグローバルリーダーとなるのも一女の卒業生です。
今日取り上げたのは「世界で活躍できる知性と教養、逞しさ」の部分ですね。
事前に生徒の皆さんに、知性と教養、逞しさについてどう考えていますか、というアンケートをGoogle Formsを利用して実施させていただきました。2日間という短期間に363人の方が回答してくれました。どれも各自のオリジナルな考えが反映されていて大変良かったです。全部ご紹介できないのは残念ですが、一部紹介させていただきました。
一番うれしかったのは、一女の目指す学校像とそれを実現するための学校の取組を、生徒の皆さんがよく理解して、体現してくれている、と感じられたことです。
パワーポイントの文字が小さかったり、画像の色合いが薄かったりしましたのでこちらにpdfファイルを掲載します。
各自、時間のある時にさらにじっくり考えてみてください。
では、皆さん心身の健康に留意して、後期の学校生活も充実したものにしていきましょう。
華道部の活動
校長室に華道部の新しい作品を飾っていただきました。
9月も中旬だというのに暑い日が続いていますが、涼やかな気持ちにさせてくれる作品です。
最後の一枚は矢羽根のような枝の形がとても珍しいと思い、アップにして撮影しました。
錦木(ニシキギ)といって、紅葉すると絹織物の錦のように美しいことからその名の由来があるそうです。
枝の矢羽根のような部分は翼(ヨク)と呼ばれていて、枝の中のコルク質部分が表皮を突き破って出てきたものだそうです。
節ごとにきれいに対になっていて、見れば見るほど不思議です。
華道部の活動
華道部の作品を校長室に飾っていただきました。
暑い9月ですが、秋の気配が感じられてとても素敵です。
竜胆(リンドウ)と菊、赤い枝は唐胡麻(トウゴマ)です。
山の奥深いところにある木陰を思わせてくれる取り合わせです。
華道部の皆さん、ありがとうございました。
8月全校集会-校長講話から
8月27日(火)の全校集会では2つのテーマでお話しました。
1つは8月22日(木)に県教育委員会が県男女共同参画苦情処理委員に提出した「措置報告書」について
もう1つは埼玉県議会が主催するシェイクアウト訓練についてです。
〇埼玉県男女共同参画苦情処理委員による勧告についてについてはこちらから確認できます
〇措置報告書はこちらから確認できます
さて、「措置報告書」に関しまして、保護者・生徒の皆様にはアンケート調査等にご協力いただきました。改めて御礼申し上げます。
生徒の皆さん、本校の目指す学校像は「世界で活躍できる知性と教養、逞しさを備え、社会に貢献する高い志を持った魅力あるリーダーを育成する女子高校」です。男女共同参画社会を牽引し、世界の平和を実現する未来のグローバルリーダーを育てるのが本校の使命です。これからも、男女共同参画社会の実現に向けてしっかりと学んでまいりましょう。
中学生・保護者の皆様、どうか安心して浦和一女を選んで受験してください。県教委のメッセージをよく読んでいただければ、現在の学校の状況が急に変わる、ということはないことがお分かりいただけます。また、皆様方がこの問題に巻き込まれて学校生活に支障をきたすという状況は、決して作りません。
浦和一女は歴史と伝統、教育内容、実績において別格です。男女共同参画社会を牽引するのも、世界の平和を実現する未来のグローバルリーダーとなるのも、一女が育てた一女の卒業生です。それは今までも、これからも変わらない本校の使命です。文化祭、学校説明会等の機会をとらえて是非学校に足をお運びいただき、本校の教育活動の様子や生き生きと活動する生徒たちの様子をご覧ください。
2つめのテーマ、シェイクアウト訓練では、埼玉県議会ホームページの資料と音源を使い、実際に身を守るための安全確保行動を一斉に行いました。訓練を通じ、関東大震災の教訓を再認識し、災害への備えと対応力を高めることができました。
〇シェイクアウト訓練についてはこちらから確認できます
災害による被害をできるだけ少なくするためには、一人ひとりが自ら取り組む「自助」、地域や身近にいる人同士が助け合って取り組む「共助」、国や地方公共団体などが取り組む「公助」が重要だと言われています。その中でも基本となるのは「自助」、自らの命は自らが守る意識を持ち、一人ひとりが自分の身の安全を守ることです。
平常時にこそ、ハザードマップを確認し自宅の災害リスクを認識するなど、自分の周りにどのような災害の危険が及ぶのか、外に出かけているときには何に注意しておくべきかを考え、必要な対策を講じておきましょう。
新聞委員会が大野知事に突撃取材
8月20日(火)の午前中、本校新聞委員会が埼玉県庁知事室を訪問して大野知事に取材をさせていただきました。
国際経験豊かな知事に、グローバルリーダーに求められる資質や埼玉県の国際教育プログラムについてお話を伺いました。大野知事からは本校の目指す学校像「世界で活躍できる知性と教養、逞しさを備え、社会に貢献する高い志を持った魅力あるリーダーを育成する女子高校」にも触れながら、生徒たちに優しく語りかけていただきました。また、大野知事ご自身が埼玉県知事に立候補された契機、おすすめの本や映画のことなど話は広がり、30分の取材時間は大変充実したものとなりました。
今回の取材は新聞委員会発行の「浦和一女新聞」に今年新しく開設された「一女から世界へ」のコーナーの記事にするために、委員長の発案で計画されました。アポ取りも、埼玉県庁の国際課に電話をかけるところから生徒が行動しました。
国際課の皆様、そして大野知事におかれましては、本校生徒が興味を持って計画し、自ら行動したことを温かく受け止め、このような機会を作っていただき誠にありがとうございました。
記事は「浦和一女新聞」12月号に掲載予定です。本校生徒・の皆様も楽しみにお待ちください。
写真は取材の様子と、生徒が持参した知事のご著書にサインをいただいているところ、集合写真です。
浦和駅前にて挨拶運動
8月6日(火)午前8時30分頃から1時間程度、浦和駅西口・東口にて、挨拶運動に参加して参りました。
この活動は、さいたま市立岸中学校生徒会の皆さんの発案で、さいたま市立岸中学校、さいたま市立高砂小学校、地域の皆さんと本校の生徒が集まって、「日本一のあいさつ」(by 岸中生徒会)を笑顔と共に地域の皆さんにお届けしようという企画です。岸中の生徒さんが準備したティッシュペーパーも配布させていただきました。
地域の皆さんから逆に笑顔で褒めていただく場面もあり、大変嬉しく思いました。
ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。
台湾視察に行って参りました
来年度、本校の2年生は台湾修学旅行を計画しております。
ひと足先に台湾の様子を勉強して参りました。
7月22日(月)〜27日(土)に夏休みを利用して台湾教育省の所管する「高級中等以下学校国際教育連盟」が主催する「国際教育研修事業」に参加して参りました。全国高等学校長協会の校長先生方と、福島県・千葉県・宮城県の校長先生方等合わせて35名が訪台し、学校視察や文化体験、台湾の高校の校長先生方との意見交換等をいたしました。
成田から桃園空港へ
桃園空港から高速鉄道で一気に高雄へ南下しました
高雄からバスで北上しながら学校視察
どの学校でも歓迎していただきました
特色ある教育活動、施設の様子と、生徒さんの授業風景など
文化体験も楽しく行って参りました
まあまあの出来栄えだと思うのですが、いかがでしょうか
校長室に魔除けとして飾っておきたいと思います
生徒の皆さんにも機会がありましたらお土産話をしたいと思います
7月全校集会-校長講話から
7月19日の全校集会では、今、埼玉県で話題になっている男女共同参画苦情処理委員からの教育委員会への勧告を受けて、男女共同参画社会についてお話しました。生徒の皆さんにも考えていただく時間を取りました。
講話の中でご紹介した『令和6年度版 男女共同参画白書』(令和6年6月 内閣府男女共同参画局)は、データに基づいて大変興味深い分析結果が掲載されています。講話の中では紹介しきれなかったので、時間のある時、ゆっくり読み解いてみてはいかがでしょうか。
本校の目指す学校像は「世界で活躍できる知性と教養、逞しさを備え、社会に貢献する高い志を持った魅力あるリーダーを育成する女子高校」です。
男女共同参画社会を牽引し、世界の平和を実現する未来のグローバルリーダーを育てるのが本校の使命です。
これからも、男女共同参画社会の実現に向けてしっかりと学んでいきましょう。
ガラスの天井を打ち破る ~PTA進路研修会での校長挨拶から②~
女性活躍の時代、と言われておりますが、一方で「ガラスの天井」などという言葉もあります。本校生徒の皆さんには「ガラスの天井」を打ち破り、大いに社会に貢献して活躍する人になっていただきたいと思います。
ところで、「インポスター症候群 impostor syndrome」という言葉はご存じですか。
インポスター症候群とは、確かな実力を持ち成果を上げているにも関わらず、自身の能力や実績を認められない、自己評価がひどく低い状態を指します。上司に「よくやってくれたね。」と声をかけられても「たまたま運が良かっただけ」「周囲のサポートがあったから」「私が担当しなければもっと良い結果が得られたはず」など、どんどん悪いほうへ考えてしまうのです。インポスター症候群は正式な病気ではなく、心理傾向や気質であるということです。しかし、人によってはネガティブな心理傾向が大きな負担となるケースもあるそうです。
もともと日本人には「謙遜」とか「謙譲の美徳」といった言葉があるように、奥ゆかしさや寡黙さを評価する土壌があるのは確かです。しかし、本当は実力があるのに、失敗や批判を恐れチャレンジしない・できない、自信が持てない、自分を過小評価するといった傾向が強まり、他人から良い評価を受けると重荷に感じたり、不安に思ったりしてしまうのは問題です。
こうした状況に陥る要因には、心理的要因と文化的要因があるそうです。
心理的要因とは、負の経験から心に残った傷です。「出る杭は打たれる」のようないじめや仲間外れ、妬み、からかいなどが心に大きな負担を残すのです。
文化的要因とは、例えば「女性は女性らしく、家庭的で控え目に」という価値観の人が多い環境で育った、「個性」よりも「同調」が求められ、ほかの人と同じように振る舞うよう教育されてきた、自分自身の成功よりも周囲や組織全体の成功を優先するよう教育されてきた、等の成長過程における環境の影響が大きいそうです。
インポスター症候群に陥る人の心理的背景には、無意識に「自分は変化してはいけない(=成長してはいけない)」と思い込んでしまう、ということがあるそうです。おとなしく大人の言うとおり、一見問題なく育っているようなお子様の中に、実はインポスター症候群予備軍はいないだろうか、と心配しております。
では、インポスター症候群をうまく克服するためにはどうしたらよいか、5つのポイントをご紹介します。
1 目の前のことに集中して取り組む
2 自分にも他人にも寛容に対応する
3 褒められたら素直に受け止める
4 どんなに小さな成功でも自分をしっかり褒める
5 優秀な仲間の中に身を置く
いかがでしょう。よく考えてみると一女の学習環境は、この5つのポイントをしっかり押さえているのではないでしょうか。
私は一女ならではの教育のあり方が、お子様方にとって最良の学習環境を構築していると自負しております。
本日はPTAの進路研修会ということで、この後、進路担当と各教科から詳しく説明がございます。学校と御家庭とが同じベクトルでお子様の成長を支えていくことは大変重要なことと考えております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。