【探究学習】ベトナムフィールドワーク2日目

2日目の最初の訪問先は、ホーチミン市内にあるツーズー病院です。

    

この病院は1990年に旧東ドイツの支援で設立され、現在ではヨーロッパ基準の医療技術を備える高水準な病院として知られています。
病院ではまず、ドクターから病院の概要についてご説明いただきました。ツーズー病院は産婦人科の分野で有名ですが、それと並行して、ベトナム戦争で使用された枯葉剤の影響によって障害を負った方々への医療的・社会的支援にも力を入れています。
これまでに病院で支援を受けた枯葉剤被害者の子どもたちは延べ482人にのぼります。代表的な例としては、結合双生児として生まれ、分離手術を受けたドクさん(お兄さんのベトさんは2007年に逝去)も、現在はこの病院のスタッフとして勤務しています。
その後、私たちは入院中の被害者の方々と交流の時間を持ちました。初めは緊張していた生徒たちも、徐々に打ち解け、笑顔でコミュニケーションをとる姿が見られました。最後には、生徒代表がベトナム語で「楽しかったです。ありがとうございました」と挨拶し、温かい雰囲気の中で交流を終えました。

 

 午後はクチトンネルを訪問しました。クチはベトナム戦争中、アメリカ軍との間で激しいゲリラ戦が繰り広げられた地域として知られています。

まずは当時の様子を記録した映像を見た後、現地ガイドのタオさんに案内されながら、森の中を歩き、各所に残る罠や戦跡を見学しました。生徒たちは真剣に耳を傾け、戦争の記憶に触れていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

  

ガイドのタオさん自身も、子どもの頃に家族を亡くした経験があるとのことで、生徒たちは教科書では伝わりきらない戦争の現実を肌で感じたようでした。
クチトンネルでは、実際に狭い地下道を体験しました。立っては歩けないほどの空間で、しゃがみながら進むうちに方向感覚が失われるほどです。昨日訪問した戦争証跡博物館の記憶とも重なり、より深くベトナム戦争について理解を深めることができました。「体験に勝る学びはない」――その実感を新たにしました。

 

 

 

 

 

 

夕方にはレストランで食事をとり、その後、前日と同様に一日の振り返りを行いました。生徒たちからは、学びの多い一日だったという声が多く聞かれました。