4/81学期始業式・校長講話「共生社会」
桜花爛漫、桜の花びら舞う佳き日
令和8年度 着任式・1学期始業式を迎えることができました!
高い志をもった魅力あるリーダーに成長して欲しい生徒の皆さんには、自分たちが生きていく「共生社会」のことを知って欲しい
校長講話は、「共生社会」について
1. 新たな出会いを「必然」に変える
皆さん、改めましておはようございます。先ほど着任式を終え、一女(いちじょ)に新しい風が吹き込みました。
一方で、慣れ親しんだ先生方との別れに寂しさを感じている人もいるでしょう。しかし、そう思えること自体が、皆さんがその先生と「最高の出会い」を経験した証拠でもあります。
高校時代の出会いは、時に人生の航路を大きく変える力を持っています。私自身の経験を振り返っても、高校で出会った友人や恩師の「自分とは全く違う面白い考え方」に触れた刺激が、後々(のちのち)の自分を形作っています。
この一女に集まった皆さんは、偶然の集まりではありません。「ここで学びたい」という強い意志と目的を共有して集まった仲間です。この「偶然の出会い」を、切磋琢磨し合う「必然の出会い」へと高めていってください。周りの仲間の興味関心に触れ、自分の世界をどんどん広げてほしいと思います。
2. 「合理的配慮」の先にある「共生社会」
さて、今日は社会の動きについて二つお話しします。一つ目は、2年前の4月から義務化された「合理的配慮」についてです。
この合理的配慮は、障害の有無や年齢、性別に関わらず、誰もが尊厳を持って生き生きと暮らせる「共生社会」を目指し、不当な差別を禁じ、必要な助けを届けようという仕組みです。車いすの方の入店を断らない、必要な情報の受け取り方を工夫するといったことは、今や社会の「義務」であり、皆さんが社会に出る頃には「当たり前のマナー」になっているべきものです。最近は身近に見たり、聴いたりするようになりました。皆さんの身近なことでは、入試における合理的配慮がありますね。
しかし、私は皆さんに一歩先を考えてほしいのです。誰かが困っているときに手を差し伸べる。それは本来、法律で決められる前から、私たちが人として大切にしてきた温かな「配慮」そのものではないか、ということです。
3. 「女性活躍」から「自分らしい生き方」へ
二つ目は、今の話に深く関わる「改正女性活躍推進法」についてです。
現在、社会では女性の職業生活における活躍を推進するため、企業に対して情報の公表や行動計画の策定が強く求められています。これは単に「女性の管理職を増やす」という数字だけの問題ではありません。
性別による固定観念を打ち破り、誰もが能力を最大限に発揮できる環境を整えること。
これもまた、先ほどお話しした「共生社会」の重要なひとつの項目です。
将来、リーダーとして社会を牽引していく皆さんにとって、この法律の変化は追い風です。しかし、制度があるから活躍するのではなく、皆さん自身が「どう生きたいか」を主体的に描き、道を切り拓いていくことが何より大切です。
4. 結びに:後輩たちの道標として
この後、対面式が行われます。新入生は、皆さんの背中を見て一女生活をスタートさせます。
目標に向かって真っすぐに突き進む先輩の姿は、何よりも雄弁なメッセージとなります。同時に、不安を感じている後輩にそっと声をかけるような「配慮」のできる先輩であってください。
その小さな行動の一つひとつが、この「一女」を、そして未来の日本を、より良い「共生社会」へと変えていく原動力になります。
それでは、令和8年度を始めましょう。
素晴らしい一年にしていきましょう!