SSH指定女子高校等研究交流会 in お茶の水女子大学
8月21日(月)、お茶の水女子大学にて令和5年度SSH指定女子高校等研究交流会が行われ、生徒14名・引率教員3名とともに参加してまいりました。
生徒たちは8つのコンテンツ会場に分かれ、大学の先生から講義を受け、実習を体験しました。実習には大学院生がアシスタント・ティーチャー(AT)として付き添ってくれました。ATの中には一女の卒業生の姿もありました。午前中から昼食をはさんで午後までたっぷりと時間を取っての実習でしたので、納得いくまで何度もチャレンジしたり、大学の先生からヒントをいただきながら考察したり、他校の生徒と意見を交換したりと、大変有意義な時間を過ごしました。
「動物細胞の培養と細胞接着」のコンテンツでは、最初にBHK細胞(ハムスターの胎仔の腎臓の結合組織由来の細胞)を観察しました。学校の顕微鏡とは勝手が違い、初めは操作に時間がかかりましたが、だんだん慣れてきました。この後、細胞の形はどう変わるのか、どうして細胞は接着しているのか等、実習を行いながら考察していきました。
他のコンテンツの様子です。大学のいろいろな機器を使わせていただきました。
「ドーム構造(屋根構造)の原理を学ぶ」のコンテンツでは、最後に生徒全員で力を合わせ、新聞紙でドームを制作しました。終了予定時刻の15:00までに、参加生徒全員が中に入れるほどのドームが見事に完成しました。
コンテンツ終了後は他校の生徒と課題研究交流会を行い、意見交換などを活発に行いました。
閉会式ではお茶の水女子大学サイエンス&エデュケーション研究所の千葉和義先生から、科学的探究の方法として、アメリカの哲学者パースによる「アブダクション」についてのお話がありました。そして、各自が「驚き」と「勇気」を大切にしていってほしい、とのお言葉が印象的でした。
生徒はもちろん、教員も「もう一度、大学に行って学びたい!」と思うような魅力的なコンテンツばかりの研究交流会でした。
企画・運営に関わってくださったすべての皆様に感謝申し上げます。