9月全校集会 校長講話

夏休み明けの本日も、全校集会は各クラスへリモート配信で実施しました。
生徒、職員みな猛暑の夏休み中、よく頑張っていました
お祝い今回も多数の生徒表彰、壮行会(音楽部、ボート部)キラキラ

以下、校長講話。
パワポを使いました。

■パワポ資料(PDF)

1 はじめに
夏休みを楽しめたか
楽しかったか?ではなく、楽しめたか! である

よくやれたことが、必ずある
よくやれたことは、楽しみの中にはいっていきます
まずは、それを褒めて、自分のプラスにしてください

さて、今日は、相撲力士で、もと横綱「稀勢の里」さんのことを話します。

2 CONTENTS
(1)横綱「稀勢の里」
稀勢の里さんは、この人。覚えていますか?
いまは、「二所ノ関」親方ですが、稀勢の里さんで話します。

この「稀勢の里さん」の講演を聞く機会がありました。
「稀勢の里さん」は、中学を卒業して、すぐに相撲の世界にはいったそうです。高校へは行っていません。
 そして、頑張りぬいて、横綱まで上り詰めました。すごいですね。
 引退後は、相撲部屋を構えて、当初18名のお弟子さんをとって力士を育てはじめました。

(2)横綱引退後
「稀勢の里さん」横綱引退後の経歴を聞いて、驚きました。
 横綱引退後は、早稲田大学の大学院に入学して、経営の勉強をしたとのこと。特に、スポーツビジネスについて熱心に学ばれています。
大学院時代は、同期の会社経営者の方々と、もし自分が相撲部屋を開くならどうするかというテーマで深く議論したそうです。相撲の世界にいたら思いつかないような刺激的なアイディアがたくさん出て、驚いたと話していました。

 その時の、修士論文をもとに、現在の相撲部屋を経営している。
自分の経験だけでなく、理論を学んで、それに基づいた相撲部屋経営をしています。

(3)手段と目的
 私たちは、自分の経験の中だけで、対応してしまうことがあるものです。特にうまくいった経験は捨てがたいもの。横綱にまでなれたことは、ものすごい成功体験で、それ以上のものはありません。

 ただ、自分で相撲をとるのと、後輩を育てることは同じではありません。自分がやってきたことを同じようにやらせたからといって、うまくいくとは限らない。ひょっとしたら、お弟子さんたちが、うまく成長できなかったり、理不尽さを感じたりして、やめてしまうかもしれませんね。

 相撲部屋で後輩を育てるために、自分が横綱になった経験がうまくいかせないときは、他に手段が見いだせなくなってしまいます。

 そんなときに、科学的な理論を学んでおくことは、自分を振り返る手段として有効です。

 ちなみに部屋をつくって力士を育てるために、こんなことを取り入れているそうです。

・相撲部屋を茨城県阿見町に!
相撲部屋は、東京の両国の近くに構えるのが当たり前なのだそうですが、稀勢の里さんは、自分の地元である茨城県に相撲部屋を作ったのだそうです。茨城に部屋をつくったことで、変わり者だと思われていると話していました。

 地元の茨城に相撲部屋をかまえたことに思惑が多々あるようで、「大事なのは強い力士を育てること」という本当に大事なことをやり抜くために、よかれと思うことを貫くと話していました。

・相撲部屋に土俵を複数設けること
Jリーグのサッカーチームはグラウンドを複数所有している。多くの選手が同時に練習できる。一方、約40の相撲部屋はすべて土俵ひとつ。稽古中に下位の力士は見ているだけの時間が長い。土俵がもう一つあれば、もっと効率的に稽古ができる。

・稽古場にビデオカメラを入れること
土俵は神聖な場との意識があり、稽古の撮影というのはあまり行われてこなかった。でも、撮影して取り口を見直すことで、指導がより効果的になる。研究の結果、部屋の4カ所にカメラを備えると、身体の使い方がもっともよく見えることがわかった。

・資金調達
土俵にしろカメラにしろ、新たに設置するには元手が必要。そのため、給付金や寄付といった従来の「財布」に頼ることなく、独自に企業とスポンサー契約を交わし、資金獲得を行う。ホームページを拝見すると協賛(?)企業が多数掲載がありました。

・栄養学による食育
 1日2食から3食へ
相撲界では朝は食事をせず、稽古が終わった昼前にちゃんこを食べる。そしてその次は夕食という1日2食。しかし、横綱の経験からは、1日3食にしたら稽古の質が上がったことがあった。他のスポーツ選手も朝しっかりタンパク質を摂ってから練習に臨む。こうした点も含め、親方が栄養学を学んでいくことは重要である。

・親方になることが目的なのか、親方になることは「強い力士を育てるため」の手段なのか、その行動は大きく違うものになるなぁ、と強く感じました。

3 おわりに
・自分の経験のなかで対応することには限界がある。それは、常に学びつづけることが大事ということ
・このことを体現するロールモデルとして、元横綱稀勢の里、現在「二所ノ関」親方の話を紹介しました。

・学び続ける中で「より深い理解」「新たなことへの気づき」「更なる疑問」などの知的好奇心は、うれしい・楽しいものです。

・学ぶことでの楽しみを増やしていきましょう。

・手段が目的とならないように!

 大学入学が目的ではないですね。
 大学でどうしたいか、ですよね。