2021年12月の記事一覧
全国高校生フォーラムに参加
12月19日(日)、WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業及びスーパーグーローバルハイスクール(SGH)ネットワーク参加校(約120校、埼玉県立高校では一女のみ)が参加する「2021年度全国高校生フォーラム」(文部科学省、国立大学法人筑波大学主催)がオンラインで開催されました。
本校からはSGHネットワーク参加校として2年生2名が参加しました。テーマは「カンボジアの医療従事者を増やすには」です。国内外の高校生10校のグループ内でプレゼンをした後、質疑応答、さらに大学の先生からの講評がありました。探究活動は課題の発見、解決策の提示、そしてプレゼン力が大切なことを改めて実感できました。
第2部では若い研究者との意見交換ということで、日本に来ている筑波大学の留学生の話を聞き、英語で質問をしました。第3部では、SDGsのGoal 4「質の高い教育をみんなに」というテーマで10校の生徒たちと英語で討論をしました。「解決のための当事者としてどう取り組むか」「将来、どのように世界に貢献したいか」「いま、高校生としてできることは何か」という質問に対して、英語で自分の意見を堂々と述べ、国内外の高校生と意見交換をしたことは貴重な経験になったと思います。
参加生徒の感想
同じ世代がした研究を聞いたり、積極的に英語で発言しているのを見て、自分ももっと頑張ろうと刺激を受けることができ、大学の教授や留学生と話すことで、自分たちの研究をより深めることもできた。英語で話すのは大変だったが、とても有意義な時間を過ごせたので、良い経験になったと思う。
本校生徒の研究要旨です。
More Doctors in Cambodia
In addition to the effect of the Pol Pot regime, what is the cause for the lack of doctors in Cambodia? We found three causes; medical education inaccessible to poor people, overseas outflow of health workers, and heavy dependence on foreign aids. As a solution, we present “Continuable Education System” using step-ladder system, which provides children in poverty with basic knowledge about healthcare, gives the opportunity to go on to higher education in medicine step by step, and trains doctors. They come back to their local community and teach future generation. It can establish a self-help system in Cambodia.
日本語要約
カンボジアの最も深刻な問題は、医療従事者が少ないことだ。 その原因は貧困層が医療教育を受けられないこと、医療従事者の海外流出、医療行政が外国に依存していることがあげられる。 この問題を解決するために、私達は循環型教育を提案する。このシステムにより貧困層からも医療従事者の育成がはかれることや貧困層に基礎的保健衛生の知識を普及することができる。自助システムを確立しよりよい医療社会になると考える。
全国高校生フォーラム参加
12月19日(日)にオンラインで開催される全国高校生フォーラムに本校2年生の原さんと石原さんの探究活動「More Doctors in Cambodia」が出展されます。
本校では2年生全員が各自の関心に応じて世界の課題解決に向けて1年間かけて探究活動をしています。課題をみつける。原因を考える。事実を確認する。解決策を追求する。そしてプレゼンを実施して世に広める。これらの探究活動は単なる調べ学習ではなく、自ら解決に向けて考えることが要求されます。
これまで重視されてきた知識重視の学習だけではなく、課題解決型の思考を育てることを目的にしています。卒業後、大学や社会で要求されるスキルです。
2月5日(土)にはSSH、SGHネットワークの活動の成果を全校で共有する「第3回校内成果発表会」がおこなわれます。