2022年2月の記事一覧

総合探究の時間  ~1年間のまとめ~ 

2月19日(土)SSH・SGH合同成果発表会がおこなわれ、今年度の探究学習の活動が終了しました。

 

当初、2月5日(土)に予定されていたものですが新型コロナの感染状況が悪化したことにより19日に延期し、校内だけの発表となりました。当日は前半(9時~10時30分)は36教室に分散し、教室ごとに1年生と2年生が集まり、SS探究発表、SG探究発表、SSH個人研究、クロスカルチャルトークの発表をおこないました。2年生はグループで119テーマの発表をおこないました。発表はiPhoneやchromebookにより教室のプロジェクターを利用しポスター、スライドを投影しておこないました。

 

 

 

 

 

 

 

 

後半(11時~12時)は全体会を視聴覚室と各教室をミートでつないでおこないました。

SGHからは「Food Imbalance〜Our Activities are a NEW STYLE〜」(英語)、「SOGIとステレオタイプ」(英語)、「Health Care in Cambodia」(英語)の3本。SSHからは「足の骨の強度におけるティラノサウルスの歩行速度の推定」、「交通信号反応におけるインジゴカルミンの退色」、「乳酸菌に最も適した栄養条件を探る」の3本の発表をおこないました。教室と視聴覚室間で活発な質疑応答もおこなわれました。

一女では毎年、生徒全員が探究活動をおこなっています。この活動を通して「社会について考えること」「課題をみつけること」「課題の解決策を考える」ことを学びます。なぜ?という「問い」を立てることの大切さと難しさを感じたことでしょう。

これから求められるのは、知識を身につけるだけでなく、知識をどのように活かすかです。

是非、この体験を次の学びに活かしてください。

 

来年度はさらにバージョンアップした探究学習の時間にしていきたいと考えています。

 

 

 

 

 

 

探究プログラム ~2日目~ 「これからの生き方を学ぶ」 

 2月13日(日)探究プログラムの2日目が実施されました。

 アジアフィールドワークが新型コロナの影響で今年度も実施できなかった代替プログラムとして、三菱みらい育成財団からの助成により1月~3月に1回ずつ、社会的課題に取り組む上で必要になる資質を育成するプログラムを実施しています。先日その第2回が実施されました。

 内容は、関西学院大学教授・前日本テレビ「news zero」キャスター村尾信尚氏、ジャパン・プラットフォーム村松直美氏、Japan Hear近藤ふゆき氏による講演を聞き、質疑応答を行うというものでした。 

 村尾さんからはご自身が「社会を変えなければ」という思いで官僚を辞めて、選挙に出て落選した経験から「やらずに後悔するよりも、やって後悔した方が良い」というお話をいただきました。探究学習では社会を変えることが大きなテーマになります。一歩踏み出す勇気の大切さが伝わったのではないでしょうか。また、参加した生徒から「今の学校での勉強は社会に出てから役に立たないのではないか」という質問に対して「ビジネスに必要な知識は社会に出れば嫌でも学ぶことになる。若く、時間がある今こそ無駄に思えるような学びに触れることが大切だと思う」というアドバイスをいただきました。一女生も卒業して数十年経ってから高校での学びの大切さに気がつくときが来るのだと思います。

 村尾さんが立ち上げに関わった政府、企業、NGOが関わる国際支援組織のジャパンプラットフォームの村松直美さんから人道支援、災害支援の現場から「食べ物を配るだけでなく、自立を促す支援が大切」というお話や「多くの人に感謝されても一部の人たちには認められないこともある」という支援活動の難しさを教えていただきました。

 医療活動を中心に国際支援活動を行っているJapan Heartの近藤ふゆきさんからは「同じ予算で数万人にワクチンを配布して病気を防ぐことも大切だが、同額で高度医療を必要とした命の危機に瀕する1人の命を救うことも大切なこと」「現在、カンボジアに病院を建設し、この病院を現地のスタッフで運営していけるように人材を育成している」ことなどのお話を聞かせていただきました。国際支援の形や理念も多様であることを学びました。

 最後にオブザーバーとして参加してくださったLVMH(ルイ・ヴィトン・ジャパン)の山内彩さんから「みなさんは、ルイ・ヴィトンと聞くと、セレブを相手にした高級ブランドの企業というイメージを持っているかもしれませんが、私たちの会社は職人さんを大切にしてきた会社であることも是非知っていただきたいです。また、多くの女性スタッフが働いています。私たちはこの職人さんや女性スタッフの雇用を守り、働きやすい職場を作ることを目指し、日々邁進しています。」というお話をいただきました。今、各企業がSDGsに強い関心を持っていることは報道などで耳にしますが、それを実感できるお話でした。

  探究学習は社会課題を発見してそれを具体的に解決していこうという取り組みです。深く柔軟な思考と壁を乗り越える勇気や行動力が求められていることを実感した1日でした。

 探究プログラム3日目は3月13日(日)に予定しています。次回は日本で学んでいる留学生との交流を通して学ぶ1日にしたいと思います。

 

 

「わたしとれきし」展 展示延長!ぜひ見に来てください !!

1月27日から視聴覚室前にて「わたしとれきし展~ホロコーストの記憶と今を生きる私たち」が開催されています。SSH・SGH合同研究成果発表会が2月19日(土)に延長となったため、展示も延長しています。過去の史実だけの展示ではなく、現代に生きる「わたし」たちの考えや気持ちも展示されています。感想を寄せ書きする場所もあるので、見るだけでなく、是非、この企画につながってもらえたらうれしいです。

 

「探究的な学び」をこれからも推進します!

本校は昨年度SGH認定校として、今年度はSGHネットワーク認定校、三菱みらい育成財団「心のエンジンを駆動させるプログラム」採択校として、未来のための「女性学」の探究を軸に、女性リーダーの育成を推進しております。年度当初、本校の取組について文部科学省から高評価もいただきました。これからも、探究活動を通して、国際的視野を持ち、地球的課題を発見し、問題解決を図ることのできるグローバルリーダーの育成に取り組んでまいります。

令和2年度スーパーグローバルハイスクール事業成果検証の報告について→【事例12】浦和第一女子.pdf

「わたしとれきし」展 ~卒業生による発表の展示~

 

 1月27日~2月5日まで、視聴覚室前にて「わたしとれきし展~ホロコーストの記憶と今を生きる私たち」が開催されています。

 これはヨーローパでユダヤ人らが虐殺された「ホロコースト」の時代に私たちが生きていたらと問いかける大学生による企画展です。

「あの時代にも、一人一人の「わたし」の人生がありました。」

「れきし」の中にはどんな「わたし」が存在していたのでしょうか。」

「わたしたちは過去から何を学べるのでしょうか」   

(「わたしとれきし展」HPより)

 現在大学2年生になる本校の卒業生と8人の大学生が、コロナ禍にオンラインで学び、問いをたて、考え、発信した探究です。

熱心に展示を見、感想を書く一女生の姿がありました。

明日、5日までなのでまだ見ていない人はお早めに!

 

今後も卒業生の発表を紹介する場を提供していきたいと思います。

卒業生で是非一女生に見せたい発表がある人は、一女探究学習部内桶まで

お問い合わせください。