2021年6月の記事一覧
【SSH】英語を使った科学プレゼンテーション
6月19日(土)13時30分より、視聴覚室にて、「英語による科学プレゼンテーション」の講義が行われました。日本人宇宙飛行士のプレゼンテーションインストラクターも務めた、Gary E.Vierheller 氏とVierheller 幸代氏を講師として招き、2年生SSH選択者と学校説明会に参加した中学生の皆さんに、英語による科学プレゼンテーションの技能の極意をご指導いただきました。生徒たちは、声の強弱、アクセントの位置、話す姿勢、ゼスチャー、アイコンタクト等が、スピーチにおいて大変重要であることを学びました。そして、「教育は参加すること」「間違っても良いこと」「間違いから多くを学ぶこと」「快適な空間から飛び出すこと・・・居心地のいい場所に居続けると人間は成長しないこと」等、多くの示唆に富む言葉もいただきました。
【SSH】特別講義(お茶の水女子大学)
6月12日(土)10時~16時、本校2年SSH選択生徒14名が、お茶の水女子大学 生活科学部 人間・環境科学科 環境工学研究室にて「水の脱色法」の特別講義を受講してきました。前半は大瀧雅寛教授から、工学の目指すところの説明と、水環境の浄化技術について、レクチャーを受けました(目指すところ:化学・生物・物理・数学をツールとして使い、実社会に必要なものは何かを探り、提案すること。すなわち、総合サイエンスであること。)。後半はメカニズムの異なる3通りの脱色実験(活性炭吸着処理、光触媒処理、オゾン処理)を試み、着色水が脱色される様子を吸光スペクトルの変化によって調べました。生徒たちは体育祭の疲れも感じさせないほど、集中して実験に励んでいました。その中で「数値化して、予測して、先を見通すことの大切さ」を学びました。また、今回行った水処理を実際の浄化技術に実用化させる際、どのような工夫が必要であるかについても、考えを深めました。歴史的建造物であるお茶の水女子大学本館において、大変充実した時を過ごすことができました。
【SSH】特別講義「摂食嚥下リハビリテーション」
6月9日(水)16時~18時、視聴覚室にて日本大学歯学部摂食機能療法学講座 植田 耕一郎 教授の特別講義「摂食嚥下リハビリテーション ~穏やかに、心豊かな一日の積み重ね~ 」が行われました。植田先生は、長年、摂食・唾液リハビリを研究するパイオニア的存在の方で、口腔ケアの重要性をご講義くださいました。また、最先端医療だけではなく「かかわりの医学」の大切さも話されました。そして、「自分が見た、聞いた、触れたものを基軸にして、判断することが、これからはより求められる」「未来の自分のために、ワクワクすることがあればチャレンジする」等、生徒に多くのエールを送ってくださいました。
【SSH】1年生「SS探究Ⅰ」講座(6月8日)
6月8日(火)7限、10クラスに分かれて「SS探究Ⅰ」講座が実施されました。各講座は以下のとおりです。
化学①「水の利用可能性と管理方法を考える」化学②「日本のエネルギー事情と次世代エネルギー開発の歴史と今後を考える」
生物①「水界生態系と海の豊かさを考える」生物②「食料としての生物資源の現状を考える」
保健「全ての人の健康について考える」数学「グラフの種類とデータの処理」地学「気候変動の仕組み」
社会①「IPCC第5次報告書に見る環境問題」社会②「江戸のリサイクル事情」社会③「歴史の中の気候変動」
次回は、今回の講座で学んだ内容を要約し、各班のメンバーに発表します。そして、それをもとに各グループの探究課題を考えることになります。
【SSH】1年生「SS探究Ⅰ」講座始まりました
火曜日7時間目の総合探究の時間におこなう探究活動が始まりました。
1年生は前期を通して「SS探究Ⅰ」、後期は「SG探究」をおこないます。
各教室でオンラインによる探究活動ガイダンス、図書館ガイダンスをおこない、探究活動の方法について理解を深めました。
次週からはいよいよ研究テーマ決めなどの具体的な活動に入っていきます。
(オンラインによる講義の様子)
(SDGsを意識した探究活動です)
SSH日々の風景(その1:SS物理)
時間割に組み込まれたSSHの授業をお伝えいたします。
第2学年では、「多様な視点から科学技術を活用・支援する方法を考える」ことに主眼を置き、「SS探究Ⅱ」という学校設定科目を設置しています。「SS探究Ⅱ」は複数教科にまたがって探究活動が実施され、課題発見・課題解決の力を培います。今回は、6月4日(金)6限に行われた「SS物理基礎」の授業風景です。
授業のテーマは「指数関数的におきる現象を、直感的にわかりやすい形に表示すること」です。
生徒は、まず、150個のサイコロを使用し、広く散らばるように振り落とします。そして、「1」の目が出たサイコロを拾い集めて取り除く作業を繰り返し、その数を記録します。残りの数が15個未満になるまでを続け、この実験を2回実施します。その結果を普通の方眼紙を用いた場合と片対数方眼紙を用いた場合で比較検討し、考えを深めていきます。
普通の方眼紙ではこの結果は曲線で示すことになりますが、片対数方眼紙では直線のグラフになります。残ったサイコロの数と振った回数との関係が直線化することで、より関係性が明確になります。生徒は実験を通してこのことを体感します。
SSH特別講義(埼玉大学)
5月29日(土)、本校2年SSH選択生徒15名が、埼玉大学大学院 理工学研究科生命科学部門 理学部生体制御学科の研究室にて、「DNAの抽出とPCR法を用いたアルデヒド脱水素酵素の検討」についての特別講義を受けてきました。
大学院理工学研究科助教の竹見先生やラボの先生方のご指導の下、実験を通じて、DNAの構造、複製の方法について学びました。同時にPCR法の実際を体験し、科学がどのように応用されているのか、理解を深めてきました。
実験では、生徒の好奇心や探求心がいたるところに垣間見え、これからの成長がとても楽しみに思われました。