2025年9月の記事一覧
第3回学校説明会 校長挨拶
朝方は涼しさが少しあったのですが、日中は気温が上がりました。
暑い中、本校までお越しくださりありがとうございました。
以下、当日お話した概要です。
■ 皆さま、おはようございます。校長の山﨑です。
本日は、学校説明会にお越しいただき、誠にありがとうございます。
■ 保護者の皆様におかれましても、お忙しい中、本校に足をお運びいただき感謝申し上げます。
〇手前味噌ですが、音楽部の合唱素晴らしいですね。音楽部は、8月23日の合唱コンクール埼玉県大会で優勝(金賞)し、先週の土曜日、9月20日関東大会に出場、金賞をいただき、来月10月25日、富山県での全国大会に出場します。
全国優勝を目指して頑張っています。皆様の心の中で応援をしていだけますと幸いです。
■さて、中学生のみなさん、将来のことは何か考えていることがありますか。
中学校の勉強でも、将来のことを考えるキャリア教育があるので、こういう仕事がいいなぁ、ということがあるのではないかと思います。
経済産業省が令和4年に発表した「未来人材ビジョン」では、日本の学生は大学の3年生になってから進路を決める者が多いという特徴がでています。これは、日本の他にアメリカやドイツなど海外の大学生を対象とした調査結果ですが、日本は大学3年生以降に進路を決めた割合が66%と突出しています。アメリカは、大学入学時までに60%が進路を決めています。
大学生の話なので、皆さんには少し先のことです。
でも、大学で何を学びたいと思うか、将来どうしようと考えるかは、高校生のときだ、ということです。
ですので、どのような高校を選ぶか、高校でどのような学びをしていくかは、その後の人生にも大きな影響を与えていきます。
■ では、一女が目指しているのはどのような教育かということをお話します。
私たち一女の教職員は、目指す学校像にあるように、将来、社会に貢献するリーダーを育成したい、と強い使命感を持って日々教育活動に臨んでいます。
そうした点で、一女は、今ここにいらっしゃる中学生の皆さんのキャリア実現のために、視野を拡げ、更に教養を高めるため、大学で学んで欲しいと思っています。
しかし、大学に合格することだけを目標に3年間の高校生活を送るのかというと、決してそうではありません。
■ 一女の教育方針として、本日皆様にしっかりとお伝えしたいのは、私たちは大学合格後のその先を見据えた教育に本気で取り組んでいる、ということです。
大学でさらに、学び続けられる力を身につけさせたい。それは、授業での学びと共に、SSHなどの探究、海外派遣交流、委員会活動やその学校行事、部活動など、全人教育が骨太の人間形成に欠かせないということです。そして、それが伝統として受け継がれ、社会からも高い評価をいただいています。
■ 高校生活では、柔軟な発想で知恵を出し合い、みんなで協力し合って課題解決に取り組む場面は、いたるところで見受けられます。
これら非認知力といわれる、粘り強く考えたり、あきらめずに取り組んだり、計画を立てて実行したり、他社との調整や協力して成し遂げたりする力は、集団の中で身につくものです。
人生100年時代。長生きができるようになったということでありません。少子高齢化による社会システムの変化、AIなどの技術革新による産業構造の変革などで、新たな仕事に取り組む必要に迫られセカンドキャリア、サードキャリアを考える時代になります。
一女で過ごす期間は約1000日。様々な経験によって、これからの時代を生き抜くための本物の教養を磨いてほしいと思います。
■ 勉強だけ、受験学力だけなら、N高などの通信制も人気があります。
ただ、それだけではない、高い教養をみにつけてその後の人生に大きく影響する力を身につけられるのが、一女という能力の高い集団で学ぶ最大の魅力です。
■ どうぞ、今日は一女を楽しんでください。
生徒が自慢ですので、どうぞ生徒に話しかけてください。
それから、男女別学校の共学のことが話題になっています。
一女は共学にはなりません。女子高としての伝統をつないでいきます。
(来春入学する皆さんの高校生活は卒業まで従来通りの女子高です)
安心して本校を目指していただければと思います。
それでは、各担当からの説明に入らせていただきます。
ありがとうございました。
9月全校集会 校長講話
夏休み明けの本日も、全校集会は各クラスへリモート配信で実施しました。
生徒、職員みな猛暑の夏休み中、よく頑張っていました今回も多数の生徒表彰、壮行会(音楽部、ボート部)
以下、校長講話。
パワポを使いました。
1 はじめに
夏休みを楽しめたか
楽しかったか?ではなく、楽しめたか! である
よくやれたことが、必ずある
よくやれたことは、楽しみの中にはいっていきます
まずは、それを褒めて、自分のプラスにしてください
さて、今日は、相撲力士で、もと横綱「稀勢の里」さんのことを話します。
2 CONTENTS
(1)横綱「稀勢の里」
稀勢の里さんは、この人。覚えていますか?
いまは、「二所ノ関」親方ですが、稀勢の里さんで話します。
この「稀勢の里さん」の講演を聞く機会がありました。
「稀勢の里さん」は、中学を卒業して、すぐに相撲の世界にはいったそうです。高校へは行っていません。
そして、頑張りぬいて、横綱まで上り詰めました。すごいですね。
引退後は、相撲部屋を構えて、当初18名のお弟子さんをとって力士を育てはじめました。
(2)横綱引退後
「稀勢の里さん」横綱引退後の経歴を聞いて、驚きました。
横綱引退後は、早稲田大学の大学院に入学して、経営の勉強をしたとのこと。特に、スポーツビジネスについて熱心に学ばれています。
大学院時代は、同期の会社経営者の方々と、もし自分が相撲部屋を開くならどうするかというテーマで深く議論したそうです。相撲の世界にいたら思いつかないような刺激的なアイディアがたくさん出て、驚いたと話していました。
その時の、修士論文をもとに、現在の相撲部屋を経営している。
自分の経験だけでなく、理論を学んで、それに基づいた相撲部屋経営をしています。
(3)手段と目的
私たちは、自分の経験の中だけで、対応してしまうことがあるものです。特にうまくいった経験は捨てがたいもの。横綱にまでなれたことは、ものすごい成功体験で、それ以上のものはありません。
ただ、自分で相撲をとるのと、後輩を育てることは同じではありません。自分がやってきたことを同じようにやらせたからといって、うまくいくとは限らない。ひょっとしたら、お弟子さんたちが、うまく成長できなかったり、理不尽さを感じたりして、やめてしまうかもしれませんね。
相撲部屋で後輩を育てるために、自分が横綱になった経験がうまくいかせないときは、他に手段が見いだせなくなってしまいます。
そんなときに、科学的な理論を学んでおくことは、自分を振り返る手段として有効です。
ちなみに部屋をつくって力士を育てるために、こんなことを取り入れているそうです。
・相撲部屋を茨城県阿見町に!
相撲部屋は、東京の両国の近くに構えるのが当たり前なのだそうですが、稀勢の里さんは、自分の地元である茨城県に相撲部屋を作ったのだそうです。茨城に部屋をつくったことで、変わり者だと思われていると話していました。
地元の茨城に相撲部屋をかまえたことに思惑が多々あるようで、「大事なのは強い力士を育てること」という本当に大事なことをやり抜くために、よかれと思うことを貫くと話していました。
・相撲部屋に土俵を複数設けること
Jリーグのサッカーチームはグラウンドを複数所有している。多くの選手が同時に練習できる。一方、約40の相撲部屋はすべて土俵ひとつ。稽古中に下位の力士は見ているだけの時間が長い。土俵がもう一つあれば、もっと効率的に稽古ができる。
・稽古場にビデオカメラを入れること
土俵は神聖な場との意識があり、稽古の撮影というのはあまり行われてこなかった。でも、撮影して取り口を見直すことで、指導がより効果的になる。研究の結果、部屋の4カ所にカメラを備えると、身体の使い方がもっともよく見えることがわかった。
・資金調達
土俵にしろカメラにしろ、新たに設置するには元手が必要。そのため、給付金や寄付といった従来の「財布」に頼ることなく、独自に企業とスポンサー契約を交わし、資金獲得を行う。ホームページを拝見すると協賛(?)企業が多数掲載がありました。
・栄養学による食育
1日2食から3食へ
相撲界では朝は食事をせず、稽古が終わった昼前にちゃんこを食べる。そしてその次は夕食という1日2食。しかし、横綱の経験からは、1日3食にしたら稽古の質が上がったことがあった。他のスポーツ選手も朝しっかりタンパク質を摂ってから練習に臨む。こうした点も含め、親方が栄養学を学んでいくことは重要である。
・親方になることが目的なのか、親方になることは「強い力士を育てるため」の手段なのか、その行動は大きく違うものになるなぁ、と強く感じました。
3 おわりに
・自分の経験のなかで対応することには限界がある。それは、常に学びつづけることが大事ということ
・このことを体現するロールモデルとして、元横綱稀勢の里、現在「二所ノ関」親方の話を紹介しました。
・学び続ける中で「より深い理解」「新たなことへの気づき」「更なる疑問」などの知的好奇心は、うれしい・楽しいものです。
・学ぶことでの楽しみを増やしていきましょう。
・手段が目的とならないように!
大学入学が目的ではないですね。
大学でどうしたいか、ですよね。