2026年1月の記事一覧
3学期始業式・校長講話「やってみよう!」
皆さん、あけましておめでとうございます。
2026年の新年を皆さんと共に迎えられたことを、心から嬉しく思います。冬休み中、大きな事故や怪我の報告もなく、今日この場所に皆さんといること、それが何よりの喜びです。
さて、新しい年が始まるとき、私たちはよく「今年はどんな年にしようか」と抱負を立てます。皆さんは、どんなことを思っているでしょうか。今日は、この一年の始まりにあたり、皆さんに二つのことをお話ししたいと思います。
❶「幸福学」が教えてくれる、本当の幸せとは
一つ目は、「幸福学(ウェルビーイング)」についてです。幸福学は学問領域のひとつ。ちょっと固いけどウェルビーイングなら聞いたことあるでしょう。
「幸せ」というと、何か棚ぼた式に良いことが起きるのを待つことだと思われがちですが、近年の研究では、幸せには明確な「メカニズム」があることが分かっています。
私は、幸せに「メカニズム」があるということに驚きました。このメカニズムを知るわかりやすい本として、講談社現代新書の「「幸せのメカニズム」実践・幸福学入門」という前野隆司(たかし)さんの新書がオススメです。
特に、慶應義塾大学の前野隆司教授らが提唱している「幸せの4つの因子」は、皆さんの学校生活にもすぐに応用できるものです。その4つとは、
(1)「やってみよう!」因子(自己実現と成長)
(2)「ありがとう!」因子(つながりと感謝)
(3)「なんとかなる!」因子(前向きと楽観)
(4)「ありのままに!」因子(独立と自分らしさ)
皆さん、この4つ「やってみよう」「ありがとう」「なんとかなる」「ありのままに」を聞いて、それならもうやっているよ!ということがあると思います。「ありがとう」「ありのままに」は一女ならではのことではないでしょうか。一女生活の中に、幸せのメカニズムが入っていますね。
そして、一番目の「やってみよう!」という気持ちも大事にしてほしいと思いました。何かを成し遂げたから幸せになるのではなく、何かに向かって夢中で取り組んでいるそのプロセス自体が、人間を最も幸福にするというのです。
この三学期、結果を恐れずに「まずはやってみる」という姿勢を大切にしてください。それが皆さんのウェルビーイングを高め、ひいては周りの友人たちをも幸せにするエネルギーになります。
❷自分の道を拓くということ
二つ目は「道を拓く」覚悟についてです。
特に卒業を控えた3年生の皆さん、そして進級を意識し始めた1年生、2年生の皆さん。未来は誰かが用意してくれる完成図ではありません。
「自分には無理かもしれない」「周りがこう言っているから」と、自分の可能性に自分で蓋をしてしまっていませんか?
女子校という、性別のバイアスなく何にでも挑戦できるこの環境を、最大限に利用してください。リーダーシップを発揮するのも、探究に没頭するのも、芸術に魂を燃やすのも、すべて皆さんの自由です。
たとえ今、将来の夢が明確でなくても構いません。今日、目の前の授業に集中すること。図書室で一冊の本と真剣に向き合うこと。その小さな積み重ねが、気づけば後ろに「道」を作っています。
結びに
三学期は、一年の中で最も短い学期です。しかし、同時に「一年の締めくくり」であり、「次への助走」となる極めて重要な時期でもあります。
皆さん一人ひとりが、自分自身の「幸せの因子」を見つけ、学びを楽しみ、自らの手で力強く未来を切り拓いていくことを期待しています。
特に、新年の始まりの今、今年はどんな年にしようかという抱負は、「やってみよう」という自己実現と成長に結びつく大切なものです。
午年の今年、皆さんにとって、実り多き素晴らしいものになることを願っています。うまくやっていこう!